< 東山植物園・山野草V >




《 カラスビシャク(烏柄杓) 》
 春には、地下に径1センチくらいの白い球茎があり、これから長い柄を持つ葉が出て、下部にむかごがつく、葉は3全裂、小葉は楕円〜披針形、先端は鋭突形 花は、花茎は葉の基部で分かれ葉より高く 伸び、花茎の先端に長さ6〜7センチの筒状で上部が開いた苞(佛炎苞・ぶつえんほう)をつける。 この苞(ほう)は、非常に特徴があって、この仲間のミズバショウ、ザゼンソウ、コンニャク、ウラシマソウなどの、サトイモ科に属するものに共通しています。 苞の中に1本の肉質の軸があって、苞の中ほどまでは雌花群を形成し、その上は雄花群が花軸に密生しています。 軸の先はさらにのびて、むち状の付属物となっています。 葉の基部にむかご(種子ではないが、繁殖できる器官)ができ、むかごでも増殖するので、畑一面に見られます。







《 ギボウシ 》
 ウコンのように食用・薬用として利用される種類が多くあるほか、クルクマ・ペティオラータ(C. petiolata)など花を観賞する目的で栽培される種類もいくつかあります。多年草ですが寒さに弱いので、一般には春植え球根として扱われます。白やピンク色の美しい苞は重なってトーチのように見え、本来の花は苞の間に隠れるように目立たず咲きます













《 ミョウガ(茗荷) 》
 刻むと独特の香りや辛みがあり、薬味やつまとして利用されます。 通常、ミョウガと呼ばれているのは花蕾(からい)で、新芽を軟化させたものがミョウガタケです。3月中旬〜4月中旬に、根株(地下茎)かポット苗を植えつけます。1年目の収穫は9月から、2年目以降は7月から行えます。







《 クルクマ・ペティオラータ 》
 ウコンのように食用・薬用として利用される種類が多くあるほか、クルクマ・ペティオラータ(C. petiolata)など花を観賞する目的で栽培される種類もいくつかあります。多年草ですが寒さに弱いので、一般には春植え球根として扱われます。白やピンク色の美しい苞は重なってトーチのように見え、本来の花は苞の間に隠れるように目立たず咲きます







《 ハマユウ(浜木綿) 》
 日本や韓国の済州島に分布する毎年花を咲かせる多年草で、主に海岸線に群生します。正式な和名はハマオモト(浜万年青)ですが、ハマユウの名前でもよく知られています。日本の平均気温15℃の地域を結んだラインをハマオモト線と呼び、このラインより南の地域に自生します。北限は房総、三浦半島になります。







《 ナツズイセン(夏水仙) 》
 中国、日本(本州〜九州)に分布する球根植物で、日本では人里近くの山野、草地、道端などに自生します。お彼岸の頃に真っ赤な花を一斉に咲かせるヒガンバナの仲間です。スイセンの仲間ではなく、葉っぱの形がスイセンのそれと似ており、夏に花を咲かせるのでこの名前があります。







《 コヒガンバナ(小彼岸花) 》
 原産地は中国で、揚子江の流域を中心に分布する。分類上は彼岸花(ヒガンバナ)の変種とされている。彼岸花(ヒガンバナ)の原産地も中国だが、古い時代に日本にも帰化していて、人里に近い川岸や田の縁などに生える。 ヒガンバナよりひと月も早く咲き出す花で、本種が彼岸花に比べて小さいのかというと、見掛け上の違いはほとんどない。違いは細胞の染色体数にある。本種は2倍体だが、彼岸花(ヒガンバナ)は3倍体である。 2倍体には実ができるが、3倍体には実はできない。したがって、分類上は本種が変種だが、本種から彼岸花(ヒガンバナ)が生まれたと推定されている。草丈は30センチから60センチくらいである。











《 タカサゴユリ(高砂百合) 》
 台湾原産の帰化植物である(タカサゴ:琉球語のサカサングに由来する台湾の別称)。観賞用として大正時代に導入されたという。テッポウユリによく似た花を咲かせるので、除草されず、広がりつつある。荒地に生育し、花の外側が赤褐色を帯びている点などが特徴的である。テッポウユリとの自然雑種もあり、中間的な姿をしている個体もあって変異がある。







《 ナンバンギセル(南蛮煙管) 》
 主にイネ科やカヤツリグサ科などの単子葉植物で、具体的にはススキ、サトウキビ、ミョウガ、ギボウシなどの植物の根に寄生して、そこから養分を取りながら生育する寄生植物です。葉緑素を持たないがゆえに自分で光合成をして生長することができません。 発芽して生長し、夏〜秋に開花して、タネを結んで枯れる1年草です。花が咲くまで姿がほぼ見えないので夏〜秋の開花時期にいきなり生えてきたように錯覚しますが、生育期には茎は地際〜地中にあり鱗片状の葉を付け寄生主の養分を取って生長しています。 夏以降にそこから花柄をにょっきりと伸ばして地上にお目見えするという寸法です。花柄の先端にはぷっくりとふくらんだ萼(がく)があり、そこから淡い紅紫色(まれに白色)の花を一輪、うつむきかげんに咲かせます。







《 パンパスグラス(白金葦) 》
 アルゼンチン〜ブラジル南部にかけて分布する大型の多年草です。パンパと呼ばれる南米の草原地帯に自生しているのでこの名前があります。草丈は大きなもので3mに達します。ススキ〔Miscanthus sinensis〕を巨大かつワイルドにしたような花穂が見どころです。風に揺れる姿は雄大な中にも情緒があります。 日本には明治の中頃に入ってきたとされます。庭園や公園などに植えられているほか、花穂は切り花やドライフラワーとしても利用されます。原産地では紙の材料にもされていました。