< 東山植物園・温室の花 >




《 タンヨウパナマ 》
 南アメリカ原産の多年草。葉は長さ80cm程度。写真右は開花後の状態。白いそうめんのような雄しべが特徴となっている。









《 パナマソウ 》
ヒマラヤからオーストラリアに広く分布する熱帯性の常緑樹ですが原産地はよくわかっていません。生長が早く、樹高は15mに達します。葉は先端がとがった長楕円形で長さ15cm前後になります。花は緑色で帯状の長い花びらをもち、徐々に黄色に変わります。黄色く変色した花は甘いような不思議な芳香を放ちます。 花から精製されたエッセンシャルオイル(精油)は香水の原料となります。東南アジアでは精油を採るために栽培されています。耐寒性がなく、生長が早くて高木になるので日本では植物園の温室で観賞用に栽培されることはありますが、一般に植栽されることはあまりありません。







《 エスキナンツス・トリコロル 》
 マレー半島からスマトラ・サラワク島に分布しています。樹木や岩に着生し、長い枝を下垂させます。卵形の葉は革質で対生します。一年を通じて、葉腋や枝先に小さな赤色の唇形花を咲かせます。





《 ベニマツリ 》
 キューバ、パナマなど中南米原産で株元からたくさんの枝を出して、わさわさと茂る常緑性の低木です。開花期間は秋から春にかけてですが、温室など常に一定の気温が保てるところでは周年咲いているような気がします。花は1cm程度と小さくブラッドオレンジジュースのような(わかりにくいですが…)赤に近い橙色の花を花序(花の付いている茎)の先端に十数輪まとめて咲かせます。花の中心部分が黄色く色づき可愛らしい感じです。







《 オヒルギ 》
 熱帯アメリカに自生するランで、花弁の1枚がバケツの形になっているため、バケツランと呼ばれます。学名をコリアンテス属(Coryanthes)といいます。ラン科の中でもとりわけ変わった形をしているので有名な植物です。ダーウィンを始め、多くの研究者がこの花の受粉の仕組みを研究してきたことでも知られています。







《 ゴエテア・ストリクティフローラ 》
 ブラジルが原産です。パボニア属(Pavonia)に近縁で、高さは1.8メートルほどになります。湿潤な日陰に生育しますが、花は枝に直接つき、その特異なかたちと紅色で目立ちます。赤い花弁のように見えるのは花苞です。名前は、ドイツの詩人であり植物学者であった「ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)なんでいます。







《 キバナヨウラク(黄花瓔珞) 》
 東南アジアに自生するクマツヅラ科の半つる性の落葉低木。熱帯植物。名前の由来は、花が黄色で、形が瓔珞(仏像の装身具)に似ることから。黄色い筒状の花を下向きにつける。葉は対生し、葉身は長卵形で縁は全縁または3浅裂する。







《 オジギソウ 》
 ブラジル原産の草花で、本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、寒さに弱く日本では冬に枯れてしまうことが多く、園芸上は春まき一年草(春にタネをまく→花が咲く→秋〜冬に枯れる)として扱われます。 ふれると小さな葉がぴたりと閉じ合わさって葉の軸の付け根からかくんと下向きに折れる姿はおもしろく、理科の教材としてもおなじみです。センシチブ・プラント(敏感な植物)の異名もあり、ふれる以外にも熱や蒸発したアルコールなどにも反応し同様の動きをするそうです。ちなみに夜になったり、周りがうす暗くなっても葉を閉じます。夏になると葉の付け根にピンク色でボール状のかわいらしい花を咲かせます。花の後にはさやができてタネをつけます。





《 ネムノキ日本(本州〜沖縄)、朝鮮半島、中国などに分布する落葉性の樹木で大きくなると高さ10〜15mほどに生長する高木です。河原など水のある場所によく自生しています。非常に美しい花を咲かせますが、移植の難しさや開花まで年数がかかるなど多少扱いにくい点があり、庭木としてはさほど広くは利用されていないように感じます。 細長いほわほわの刷毛のような形をした淡紅色の花を梅雨頃に咲かせます。ひとつの花に見えるものは実は小さな花が10〜20個集まったもので、淡紅色の糸のような部分は花びらではなく、長く伸びたおしべです。小さな花からたくさんの雄しべが出て、それが集まってひとつの形になります。







《 シロバナサンタンカ 》
 中国南部からベトナム、インドにかけて分布しています。細い茎は5メートルにも伸びます。薄い葉は心形で対生し、長い柄があります。8月から10月ごろ、葉腋に散形花序をつけ、淡い黄緑色の花を咲かせます。芳香があり、とくに夜になると香ります。香水としても利用されるそうです。別名で「トンキンカズラ(東京葛)」とも呼ばれます。







《 イクソラ・グランディフロラ 》
 イクソラ属の中では比較的よく分枝し、小さい葉が密生する。 枝先や葉腋に多数の橙色やピンクの花が半球状に集まって咲く。 花筒の細いロート状の4弁花で、4裂した花弁は横に大きく開き十字状になる







《 アリストロキア・ギガンテア 》
 ブラジル原産のつる性低木で、植物園での遭遇率は比較的高いであろう種です。ギガンテアは「巨大な」の意で、アリストロキアの中でも大きな花を咲かせます。花は先端が大きくだらーんと開きタテ20cmヨコ15cm程になります。花色は紫がかった褐色で白っぽい編み目が全体にびっしりと入ります。大きくなると幹はコルク質の樹皮に覆われます。







《 タマノカンザシ 》
 中国原産のユリ科ギボウシ属の一種で大型多年草。観賞用に広く栽培される。全形はややオオバギボウシに似るが,柔らかい。花茎は高さ40〜65cm。8〜9月に開花,花は細長く,長さ11cm内外となり,純白色,芳香があり,夜咲く。